urlbstコマンドの使い方
latexでbibtexを使っていると,参考文献一覧にhyperlinkを付けたくなるが,BibTeXのエントリーのurlにurlを指定しても自動でリンクは貼ってくれない.リンクを貼る方法は3つほどあり,
- BibTeXファイルの文献種類を@miscにして
url = {http://hogehoge.com/hige...}
のように登録する. - BibTeXファイルに直接hyperref.styの
\href
コマンドを記述する - urlbstコマンドを用いて,bitexスタイルファイルを書き換える
1の方法だと,すべてmiscしなくてはいけなくなる上,urlがそのまま表示されてしまう.pdfをpc上で表示させるときは文献タイトル自体にリンクを貼った方が見栄えが良い.そこで,2の方法を使うのだが,これだと手間が増えてendnoteやMendeley Desktopなどの論文管理ソフトを使っていると困難になる.そこで,次に説明する3の方法が必要になる.
bibtexを使うときは,\bibliographystyle{}
コマンドを使って,unsrt,junsrt,jplainなどのスタイルファイルを指定しているが,このスタイルファイル自体を書き換えてしまうコマンドである.
元のファイルが消えてしまうと困るので以下のようにコマンドを打つ.
#!/bin/bash sudo chmod a+w /usr/local/texlive/texmf-local/bibtex/bst/local/ #書き込み権限付与 urlbst --eprint --doi --inlinelinks --hyperref /usr/local/texlive/2014/texmf-dist/pbibtex/bst/jplain.bst /usr/local/texlive/texmf-local/bibtex/bst/local/jplain_url.bst urlbst --eprint --doi --inlinelinks --hyperref /usr/local/texlive/2014/texmf-dist/pbibtex/bst/junsrt.bst /usr/local/texlive/texmf-local/bibtex/bst/local/junsrt_url.bst sudo mktexlsr
第一引数が元のスタイルファイルで,第二引数が変換後のスタイルファイル.変換後のものはtexmf-local内につくる.変換後のファイル名は自由に設定できるが,今回は「junsrt_url.bst」などと元のファイル名に"_url"を追加したファイル名にした.latex内では
\bibliographystyle{junsrt_url}
などとするだけで,文献のタイトル部分にリンクが貼られる.